18歳の壁。

児童養護施設の子ども達をディズニーリゾートにご招待する活動の中で、改めて痛感したコト。
それは、18歳の壁。

児童養護施設で生活をする「子ども達」は、一般的に高校を卒業する年齢の18歳を迎えると、施設を巣立たなくてはなりません。しかしながら、そこには多くの壁が立ちはだかっているのが現状です。

住宅の壁、生活費の壁、学費の壁、保証人の壁・・・。
18歳の子がたった一人で乗り越えて行くには、あまりに高い壁があります。

だから、これから私達は、「子ども達」が、しっかりと自分の足で社会で十分に活躍できるように、
「子ども達」と一緒に、「子ども達」の輝ける「ミライ」を「デザインする」プロジェクトを始めました。

それが、ミライデザインプロジェクト「WINGS」。

大丈夫。ミライはきっと素敵だ。
だから、共に「ミライ」を「デザイン」しよう。

「児童養護施設上がりだから・・・。」なんて、社会にもう言わせない。
これからの社会と世界のミライを担う、夢と才能のある若者を、このプロジェクトから輩出して行きます。

「あのピンチは、大きなチャンスだった。」
人生を振り返った時に、そう思える「子ども達」を一人でも多く送り出せるように。

ミライをデザインするために、
ミライの〇〇』を見てみよう。

子供達が自分達の”ミライ”を、よりリアルに想像できる様に、
私達は、『ミライのお医者さん』や『ミライのプロスポーツ選手』といった風に、
実際にその業界で、プロフェッショナルとして活躍をする”オトナ”を誘致し、
子供達にお話をしてもらう会を開催します。

いろいろなステキな”オトナ”と触れ合う時間が、
自分の夢を見つけるキッカケになれるように・・・。

一生懸命勉強して、有名な大学に進学したい。
でも、私は塾に行けないから無理かな・・・。

現状では、中学生までは学習費の補助を受ける事ができ、いわゆる「塾」に通う事ができますが、一部の政令指定都市を除いた一般的な自治体の制度においては、高校生になると公立高校の学費以外の学習費用は、ほぼ補助を受ける事ができません。

つまり、児童養護施設の子ども達は、大学受験をする為に「予備校」に通う事は、ほぼ不可能ですので、一人で独学で受験をしなくてはならないのが現状です。

また数年前までは、大学進学後の学費も、借入型の奨学金に頼らざるを得なかった為、大学卒業後の奨学金の返済に苦しむ可能性が払拭できませんでしたので、今日まで多くの児童養護施設で育った子供達が大学への進学を断念して来た事と思います。

そんな中、2020年4月からは「高等教育の就学支援新制度」が国の制度として設立され、大学進学後は公立大学であれば、学費と生活費の補助を全面的に受けられる仕組みとなり、大学進学後の心配は、ほぼ払拭されました。しかしながら、それでも大学入学までの”独学受験”のいばらの道は、今日においても、極めて過酷な道のりである事に変わりがありません。

その為、私たちは、大学への進学を希望する、児童養護施設の子供達には、進学学習指導のプロフェッショナルと共に「予備校」に通わずに名門と呼ばれる大学へも進学できる学力を育む為の、独自のプログラムを構築し、子供達のミライへの夢を繋げて行こうと思います。

大丈夫。キミが望むなら、道はきっと開ける。
その道は、一緒に切り開いてゆこう。

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